2010年10月12日火曜日

叱り方 続・妄想的日常

316 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/01/16(金) 21:00:18 ID:y3c77W3e
家康が駿河に滞在していた折のこと。

ある夜、ふと表に出ると、夜番の者が一人しかいないことを発見した。

「他の者はどうしたのだ?」と聞くと、一人残った当番は「そ、それが、相撲見物に…」と、
恐る恐る言上した。

さあ家康はこれに怒った。相撲を見に行った連中ではなく、残った男の方に。

「何でお前は一人残っておるのだ!!」

これに、この男は混乱した。当然である。こっちは言いつけを守っているのだ。

「腑抜けか!臆病か!?罰を受けるのが怖くて、それで残ったのか?」

実は夜番の者たち、毎夜残る当番を決めて、それ以外の者たちは遊びに出かけていたのである。
ところがこれ以降、「残ったものは臆病者」という事になり、誰も「自分が残る」とは言い出さなくなった。
だからといって全員出て行くわけにも行かず、自然、夜遊びに行くこともなくなった。


いかにも家康らしい、「叱り方」のお話。

「魂が身体に宿るのではない。身体が魂に包まれるのだ。」(ニール・ドナルド・ウォルシュ)

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