2011年4月7日木曜日

電力会社の中のこと : web-g.org

10年以上前かな、東電じゃないけど、電力会社に仕事で出入りしてたので、社風と言うか、そういうのってちょっとだけ分かる。思い出すままに書いてみる。

  • 基本的に安定志向、リスク回避型の人が多い。なのであんまり挫折したことが無い人が多いらしく、自殺がたまにある。会社へのあてつけで感電自殺とかね。
  • 下請けの死亡はしょっちゅう。怪我なんか含めると1ヶ月に一回はある。多いと1週間に1回くらい。転落死と感電死が多かった。
  • 警察のOBとか、大企業の上層部の息子とかがコネ入社してる。コネ入社はちゃんとリストになってて、その新人と影響力(どんなコネで入ってきてるか)が分かる。
  • 警察OBは用地買収とかで暴力団が出てきた時に活躍。構成員に銃突きつけられたり、結構大変みたい。
  • マスコミ対策はバッチリ。社内の不祥事(自殺とか賄賂とか)は絶対マスコミ等で公表されない。
  • 原子力部は社内でもエリートコース。秘密主義で、同じ社内でも何やってるかさっぱり分からない。
  • 選挙の前とかになると議員さん達の挨拶が多い。お!TVで見た顔の人が歩いてる!みたいなのがしょっちゅう。
  • 本社勤務の人は部署にもよるけど結構激務。泊り込みで仕事してたりする。本社は学閥を中心とした出世レースの場所。

あたりかな。社員の人たちはみんな基本的にはイイ人が多かったよ。多分下っ端の人たちは普通の人たち。東電の行動がおかしいのは上層部が社内向けの政治ゲームに興じていて、外を見て無いからだと思う。要は「敵は社外じゃなくて社内にいる」状態なんだろう。

特に上にも書いたけど、原子力部は何やってるか社内の人もよく分かって無いんじゃないかな。なので東電社員=全て悪、みたいに見なされるのはちょっと可哀そう。まあ、その会社に属している以上、そういう目で見られるのはしょうが無いけど、そんな風に見て何のメリットがあるのかなあ。とにかく頑張って欲しいのと、正確な情報を出して欲しい。

全員の給料をやすーくすればいいじゃない
もちろんボーナスなし
コネ入社でも社内で敵をつくって競争ごっこでも好きにしたらいい
僕たちにとって大切な電気を独占しているのがそうさせているのかなあ

「魂が身体に宿るのではない。身体が魂に包まれるのだ。」(ニール・ドナルド・ウォルシュ)

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