tar0:
“僕は幸運だったけど、ベストヒットが歌い手にとってのベストソングとは限らない。だからメガヒットになるほど、その曲に寄りかかる不安も生まれ、「この曲は俺の本当の姿じゃない」とか言って、ライブでやらない人もいる。逆に観客側にも、僕が「クリスマス・イブ」をライブでやると、「またかよ」という人もいる。 でもライブには、その曲が聴きたくて、遠くから来た人もいる。その思いをかなえてあげなきゃ。ですからライブでは、僕は何度も「今日初めて来た人、今回しか来られない人のために『クリスマス・イブ』はやり続ける。一生やめません」と言い続けてきました。自分が他の人のライブに行った時、ヒット曲をやってくれなければ、さみしいでしょ? ――コロナ禍で厳しい音楽業界。今後どうなっていくのでしょう。 beで「クリスマス・イブ」が支持されたこと、リスナーの方々の心に届き、共感していただいたことが、とてもうれしく、光栄です。聖歌も多く選ばれましたね。社会情勢が不安だと、人は温かいものがほしくなる。音楽にも心和むヒーリング効果を求めるのでしょう。 第2次世界大戦はジャズからロックンロールを派生させ、アメリカ音楽を激変させました。コロナ禍の世界も同様に、文化的断絶の局面にあると見るならば、きっとこの先、終わればルネサンスが訪れる。大丈夫、人も文化も、そう簡単には滅びない。僕は自分に対してはペシミストなんだけど、人類への希望と信頼においては、オプチミスト(楽観主義者)なんです。”
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