2011年3月2日水曜日

ASCII.jp:拝啓 NHK会長様|池田信夫の「サイバーリバタリアン」

世界的にみても、IPマルチキャストを「通信」として禁止している国は日本しかありません。欧米ではIP放送は放送であり、有線放送と同じく再送信は自由です。「IP放送は放送ではない」という日本の著作権法を説明しても、海外では理解してもらえません。

 電波利権をむさぼってきた民放が滅亡するのは自業自得ですが、彼らのロビー活動によって日本のIP放送が妨害され、さらにクラウド型サービスも違法とされかねないことは、日本のIT産業全体の問題です。このようにおかしな経営方針が取られてきたのは、海老沢勝二元会長の長期政権のもとでビジネスも技術も知らない御殿女中が、ひたすら民放連との協調関係を重視してきたためです。

 あなたは受信料の1割値下げを検討しておられるとのことですが、そんなことは誰も望んでいません。それよりBBCがやったように、アーカイブを著作権フリーで公開し、国民の共有する「コモンズ」としてネット配信も自由にしてはどうでしょうか。公共放送に私的な著作権は必要ないので、これはNHKにしかできないコンテンツ産業の振興策です。

「魂が身体に宿るのではない。身体が魂に包まれるのだ。」(ニール・ドナルド・ウォルシュ)

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