2011年1月26日水曜日

ピクサーの「脚本の書き方講座」が素晴らしかった - Gamers, Be Ambitious

1. 主人公の紹介。および主人公に目的を与える。主人公の好きな物、特徴づけるものを明らかにする。

まず、主人公の

・状況設定

大切なもの

弱点

を決める。


大切なもの」とは、例えば:

・ウッディ(トイ・ストーリー)……アンディ(ウッディの持ち主)

・マーリン(ファインディング・ニモ):家族(妻と子供)

・インクレディブル:スーパーヒーローの地位


弱点」とは「大切なものを愛し過ぎ、執着しすぎるとそれが弱みとなる」ということ。

・ウッディ:アンディの「お気に入り」の地位

・マーリン:良い父親であること

・インクレディブル:自分の仕事に誇りを持ちすぎること


主人公の「大切なもの」「弱点」が決まったら…


2.「嵐雲」を起こす。あくまで嵐の兆しであり、災難そのものではない。

・ウッディ:アンディの誕生日(自分たちを脅かす、新しいオモチャがやってくる)

・マーリン:イソギンチャクの外に出ると危険だらけ

・インクレディブル:バディ・パイン(熱狂的ファンの少年)の登場


3.「大切なもの」を失う。

・ウッディ:アンディのお気に入りの座をバズ・ライトイヤーに奪われる

・マーリン:ニモ(子供)をダイバーにさらわれる

・インクレディブル:社会的に糾弾され、ヒーローの地位を奪われる


4. 主人公に「屈辱」を与え、世界は不公平だと感じさせる出来事を起こす。

・ウッディ:みんなの前で空を飛ぶバズ。旧式のウッディは恥をかく

・マーリン:(そもそも自然界は不公平な場所だから、屈辱は不要)

・インクレディブル:人助けしたのに犯罪者呼ばわりされ、地味な職業に追いやられる


5. 主人公を「岐路」に立たせ、2幕へ進む。

屈辱を受けた主人公は

a) 健全な道

b) 分別のない、無責任な選択

のどちらかを選択しなければいけないが、a) を選んだらそこで物語は終わってしまうので、必然的にb) を選んで代償を支払う羽目になる


・ウッディ:a) 引退する b) バズを殺して、ふたたびアンディのお気に入りに復帰する

 →代償:バズを連れ帰るまで家に戻れなくなる

・マーリン:a) 子供を信じてまっとうに育てる b) 過保護に育てる

 →代償:子供がダイバーに連れ去られる

・インクレディブル:a) 一般市民として平凡に生きる b) 妻にウソをついてヒーロー活動を続ける

 →代償:組織に目をつけられ、大きな事件に巻き込まれる

(この5. が、俗にいうところの「プロットポイント」となる)

「魂が身体に宿るのではない。身体が魂に包まれるのだ。」(ニール・ドナルド・ウォルシュ)

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