2011年6月29日水曜日

Life is beautiful: ホリエモンを有罪にしておきながら、この東電の粉飾決算を見逃すことは許されない

福島第一原発の放射性物質を安全に閉じ込めるためには「地下バウンダリ」と呼ばれるコンクリートの壁を地下に作る必要があるが、その見積もりコスト(1000億円)を正直に公開してしまうと、それを債務として計上しろと会計監査人に指摘される可能性が高い。それを避けるために「コストも工事の時期も未定」だと説明したい、と言っているのである。

ライブドアの件で知る事になった人も多いと思うが、上場企業の経営者が、会社の財務状況を悪いニュースも含めてすべて公開することは義務であり、それを怠ることは「粉飾決算」にあたり、有罪である。たとえコストが見積もりに過ぎないとしても、ひょっとしたら国から補助が受けられる可能性があるとしても、そういう情報も含めて、企業として背負っているリスクをすべてをちゃんと公開するのが上場企業の経営陣の義務。

1000億円とも見積もられる「地下バウンダリ」のコストと緊急性の公開を怠ることは、まさにこの「粉飾決算」に値する。特に「市場から債務超過に一歩近づいたと思われたくない」という動機に基づいた情報の隠蔽は、まさに「会社の財務状況を実際よりも良く見せよう」という行動であり、決して許してはならない重大な犯罪である。

ライブドアの堀江氏が粉飾決算で実刑判決を受けたことに関しては、「既存の大企業には甘く、ベンチャー企業には厳しいダブルスタンダード」との批判の声も聞くが、もしこれが粉飾決算扱いされないとしたらそれこそダブル・スタンダードである。市場には、原発事故発生後(株価が暴落する前に)すぐに自社株を売り抜けた東電の経営陣がいるとの噂も流れているが(こちらはインサイダー取引疑惑)、そのあたりもふくめた公平で厳正な調査・処罰を期待したい。

「魂が身体に宿るのではない。身体が魂に包まれるのだ。」(ニール・ドナルド・ウォルシュ)

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